百円読書(税別)

百円で買った本を読み、ノートします。

★★★★

#11 三島由紀夫『近代能楽集』★★★★

能楽についてはまるで明るくないのに、こんなの読もうとするのもどうかと思うが、読んだだけではどのへんが「能楽」なのかよくわからなかったというのが正直なところ。むしろ現代戯曲として秀逸な作品が多かった。 「卒塔婆小町」は、オリジナルが小野小町の…

#8 内村鑑三『後世への最大遺物・デンマルク国の話』★★★★

本書に収録された2篇は、いずれも著者の講演録がベースになっている。そのためたいへん読みやすく、著者のメッセージがストレートに伝わってくる。冒頭では軽口を交えて聴衆を笑わせながら、徐々に語りの熱量が増していき、最後は聴き手(読み手)を巻き込…

#3 マンスフィールド『マンスフィールド短篇集』★★★★

平穏に見える人生にも、必ずや小さな「裂け目」や「ほころび」がある。自分が見えていた世界だけが世界ではないことを突然発見したり、平穏が決して当たり前のものではなく、実は微妙なバランスの上にたまたま成り立っていたにすぎないことに気づく時がくる…

#1 西原理恵子『パーマネント野ばら』★★★★

古本屋の100円コーナーで売られている本には、どこか切なさがつきまとう。あんたはいらんと放り出された捨て猫のような。失礼ながら、本としての価値を否定されているかのような。でも、そんな「百円本」からも、読書の愉しみは得られるのだ。そんな「百…