福祉読書365

福祉に関連する書籍を365冊セレクトします。「もっと良い本があるよ!」という方、ぜひ教えてください。

No.008 横石知二『そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生』

 

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

 

 

お年寄りがみんな元気で、バリバリ働いて稼ぐ町。そういう町があれば、どんなデイサービスよりもヘルパーよりも、それが何よりの福祉なのだと思う。そんな「理想郷」にもっとも近い地域が、本書で描かれた徳島県上勝町かもしれない。この「葉っぱビジネス」、ひところと比べてあまり目にしなくなったのはどうしたことなのか、いささか気になるところではあるが、それはそれとして、やはりこの事例はひとつのモデルケースとして、広く、長く知られるべきだろうと、読み直して改めて感じた。70歳、80歳のおばあちゃんたちが、パソコンを使って受発注をするというのも驚きなら、売り物が「葉っぱ」だというのも奇想天外。そして何より、上勝町というコミュニティと、葉っぱビジネスという経済が、みごとに融合しているのがすばらしい。ちなみにこの上勝町、最近では徹底したごみ分別のほうで有名なのだが、葉っぱと何か関係があるのかしらん。