福祉読書365

福祉に関連する書籍を365冊セレクトします。「もっと良い本があるよ!」という方、ぜひ教えてください。

No.017 湯本香樹実『夏の庭』

 

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

 

 

 「人が死ぬところを見たい」というフラチな動機から、一人暮らしのおじいさんの「観察」を始めた12歳の少年3人組。スイカ、花火、戦争、そして庭いっぱいのコスモス。ちょっぴり切なく、でもきらめくような夏の想い出の中に、人が老いること、死ぬこと、そして生きることの深淵を織り込んだ、児童文学の名作だ。個人的には、おじいさんに教えてもらった剥き方で、主人公の少年がお母さんに梨を剥いてあげるシーンが好き。