福祉読書365

福祉に関連する書籍を365冊セレクトします。「もっと良い本があるよ!」という方、ぜひ教えてください。

No.035 押川剛『「子どもを殺してください」という親たち』

 

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫)

 

 

 

医療と福祉のはざまで繰り広げられるすさまじい実態の数々を、精神障害者移送サービスの現場から伝える一冊。とはいえ、多少なりとも精神障害者や引きこもりの支援に携わったことがあれば、本書の事例が決してレアケースではなく、むしろ典型的なものであることはよくご存知かと思う。入院のいわゆる「3か月ルール」の問題点も指摘されているが、家族や地域福祉の現場にとっては、これは本当に深刻で切実。特に精神科病院のMSWの方は、「退院後」に思いをいたすためにも、ぜひ本書を読んでほしいと思う。