福祉読書365

福祉に関連する書籍を365冊セレクトします。「もっと良い本があるよ!」という方、ぜひ教えてください。

No.045 スティーヴン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』

 

人間の測りまちがい〈上〉―差別の科学史 (河出文庫)

人間の測りまちがい〈上〉―差別の科学史 (河出文庫)

 

 

 

人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2) (河出文庫 ク 8-2)

人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2) (河出文庫 ク 8-2)

 

 

 

ターゲットを古生物から「人間」に移し、頭蓋骨の計測から知能テストまで、差別に科学の衣をかぶせて正当化する連中に鉄槌を下す、グールド渾身の一冊。本書で紹介されるご都合主義的な解釈や恣意的な調査手法は、グールドの解説と共に読めば荒唐無稽であることがよくわかるが、もっともらしい「調査結果」や主張と一緒に示されると、ついうなずいてしまうこともあろう。差別や偏見の罠に陥らないためには、科学リテラシーや統計リテラシーを磨く必要があるという当たり前のことを再認識されてくれる一冊。