百円読書(税別)

百円で買った本を読み、ノートします。

読書論1 わたしの読書の出発点

 

本の読み方は、本の選び方にはじまる。選び方にもいろんな方法はあるが、王道はやはり「芋づる」だと思う。今まで読んできた本が、次の本を決めてくれることが圧倒的に多い。見当がつきやすいし、だいたいまったく知らない著者や分野の本は選びようがない。

 

もっとも、ほとんどの人は、大人になっていきなり本を読み始めるワケではない。大人になってからの読書は、実は子どもの頃に触れた本が下敷きになっている。

 

となると、気になるのは、自分自身、子どもの頃にどんな本を読んでいたか、ということだ。それも、ごく小さな、せいぜい幼稚園児くらいのころ。もちろん、そんな小さなうちは、自分で本を選ぶなんてことはまずできない。たいていは親や周りの人が選んでくれる。もちろん自分では読めないから、「読み聞かせ」をしてもらうことになる。

 

そんな「選んでもらった本」が、案外自分の読書のルーツになっているものだ。そこで今回、あらためて、どんな本が最初の読書体験として記憶に残っているか、つらつら思い出してみた。なかで表紙や中身のイメージがすぐに思い浮かぶ本は、次の3冊だろうか。

 

1冊目。

 

はらぺこあおむし エリック=カール作

エリック・カール不朽の名作『はらぺこあおむし

 

2冊目

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

 

いろんなパンが出てきて楽しかったかこさとし『からすのパンやさん』

 

3冊目

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

 

これまた超名作、『ぐりとぐら』。ウチの子どももみんな大ファンだった。

 

さて、こうして3冊並べてみると、ひとつ共通点があるのに気づく。おわかりだろうか? どの絵本も「食べ物絡み」なのだ。

 

はらぺこあおむし』は、あおむしがいろんな食べ物を食べまくってお腹を痛め、最後に葉っぱを食べて蝶になる。食べ物のイラストに穴があいていて、それが絵本を貫通しているのがユニークだった。『からすのパンやさん』は言うまでもなくパンがどっさり出てくる。『ぐりとぐら』は、でっかいたまごをカステラにしてみんなと食べるラストが愉しい。あのカステラのおいしそうなことといったら!

 

もちろん「食べ物絡み」の絵本ばかりを親が読ませていたということではなく、こういうシーンばかりが記憶に残ってしまうほど、私自身が食いしん坊だ、ということなのだと思う。我ながら呆れるばかりだが、これがわが読書体験の出発点なのだからしょうがない。ちなみに私は、今も食べることは大好きだ。でも読書と食事の関係は、昔と比べるとずいぶん離れてしまっている。

 

では、問題です。あなたがごくちいさな子どもだったころに触れた本のうち、もっとも印象に残っているものを3冊挙げてください。その3冊に共通するものは何ですか? あるいは、その3冊はどんな形で、今のあなたの中にのこっていますか?